米津玄師の絵がうまいと話題!画力の秘密から代表イラスト作品まで解説

米津玄師の絵がうまいと話題!画力の秘密から代表イラスト作品まで解説

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米津玄師さんといえば「Lemon」や「KICK BACK」など数々のヒット曲で知られていますが、実はイラストレーターとしての才能もプロ級だということをご存知でしょうか。

CDジャケットのほぼ全てを自分で描き、ルーヴル美術館の特別展にまで出展しているというから驚きですよね。

この記事では、米津玄師さんの絵がうまい理由から代表的なイラスト作品まで、その多才な魅力を徹底的にまとめました。

この記事を読むとわかること
・米津玄師の絵がうまい理由と画力のルーツ
・CDジャケットやMVなど自分で描いた代表的なイラスト作品
・ルーヴル展出展や大塚国際美術館の陶板など絵にまつわる話題

米津玄師の絵がうまい理由と画力の秘密

米津玄師さんといえば作詞作曲や歌唱力が注目されがちですが、実はイラストレーターとしての才能もずば抜けています。

ここでは、なぜ米津玄師さんの絵がこれほど高く評価されるのか、その理由とルーツを掘り下げていきます。

母親は美術教師で幼少期から絵が好きだった

米津玄師さんの絵のルーツをたどると、まず出てくるのが母親の存在です。

米津さんのお母さんは美術教員の免許を取得していた方で、家庭の中に自然とアートに触れる環境があったんですね。

その影響を受けて、米津さんは幼稚園の頃から絵を描くのが大好きだったそうです。

お母さんの勧めで絵を描くことやものづくりの楽しさを知り、幼少期から自分の創造力を育んでいったといわれています。

ここ、意外と知らない人が多いんですよね。

音楽の天才というイメージが強いですが、実は絵が先にあったんです。

米津さん自身も過去のインタビューで、音楽活動を始める前は漫画家を目指していたと語っています。

つまり、米津玄師さんの絵のうまさは突然変異ではなく、美術教師だった母親の影響で幼少期から育まれたものだったということです。

漫画家志望から美大専門学校へ進学した経歴

米津玄師さんは徳島県徳島市の出身で、徳島市津田小学校から徳島市津田中学校、そして徳島県立徳島商業高等学校へと進学しています。

小さい頃は漫画家になりたいと思っていた米津さんですが、小学校高学年から中学生にかけて音楽に強く惹かれるようになったそうです。

きっかけの一つが、小学5年生のとき。

当時インターネットで流行していたFLASHアニメーションを見て、そこで使われていたBUMP OF CHICKENの楽曲に感銘を受けたんだとか。

それでも絵への情熱は消えず、高校卒業後の2009年4月に大阪芸術大学付属大阪美術専門学校の総合デザイン学科・イラストレーションコースへ入学しています。

ただ、米津さん本人がインタビューで語ったところによると、学校では真面目に勉強していなかったようで、「学校の憩いの場でひたすらモンハンと卓球をやるような学生だった」とのことです。

……なんか、天才ってこういうところありますよね。

結局、約1年で専門学校を中退しています。

ただし、美術系の専門学校に進学したという事実は、米津さんが絵に対して本気だった証拠でもあります。

漫画家志望の少年が美術専門学校に進み、そこからニコニコ動画を経て音楽の道で開花した。その過程で培われた画力が、今のイラストレーターとしての実力に直結しているわけです。

時期 出来事
幼少期 母親の影響で絵を描き始める
小学生 漫画家を志す
小学5年生 BUMP OF CHICKENに感銘、音楽に目覚める
2009年4月 大阪美術専門学校イラストレーションコース入学
2010年3月 同校を中退
2012年 本名・米津玄師として音楽活動開始

宮崎駿とエドワードゴーリーから受けた影響

米津玄師さんの絵が独特の魅力を持っている背景には、影響を受けたアーティストの存在があります。

特に大きいのがスタジオジブリの宮崎駿監督と、アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリーの2人です。

宮崎監督の作品からは、物語性と映像美の両立を学んだとされています。

幻想的でありながらどこか現実味を帯びた世界観を、自分のイラストにも取り入れているんですね。

一方のエドワード・ゴーリーは、絵本という形式でありながら残酷で不条理な世界観を描く作家で、ごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感が特徴的です。

米津さんは2012年5月の取材で「エドワード・ゴーリーは『うろんな客』とか好きです」と語っており、ゴーリーの緻密な線画表現は米津さんの画風にも影響を与えています。

この2人から受けた影響は、まさに米津さんの作品そのものに表れていますよね。

宮崎駿監督からは「物語を描く力」、ゴーリーからは「線で世界を構築する力」を受け取って、それを自分の中で融合させている。

宮崎駿の物語性とゴーリーの緻密な線画。この2つの影響が融合して、米津玄師さんだけの独特な画風が生まれたといえます。

初めて観たジブリ映画は「もののけ姫」

米津さんが初めて観たジブリ映画は1997年公開の「もののけ姫」で、小学1年生のときに映画館で観たそうです。

バイオレンスなシーンが多い作品だけに、幼い米津さんにとっては強烈な印象だったようですね。

この体験が、後の創作活動に大きな影響を与えたことは想像に難くありません。

映画「君たちはどう生きるか」主題歌での影響

宮崎駿監督との関わりで特に注目されたのが、映画「君たちはどう生きるか」の主題歌「地球儀」の制作です。

米津さんは、宮崎監督が地球儀に水彩絵の具でペンを走らせているシーンを見て「ここに宮崎さんの本質的な部分が詰まっているんじゃないか」と感じたといいます。

絵を描く人間だからこそ感じ取れた感覚なのかもしれませんね。

画力の特徴は繊細な線と独特の色彩感覚

では、具体的に米津玄師さんの絵にはどんな特徴があるのでしょうか。

まず目を引くのが、太い線と細い線を巧みに組み合わせた独特の線画表現です。

特に注目したいのが「線で黒を表現する」という技法。

普通なら黒い部分はベタ塗りで済ませるところを、米津さんは1本1本の線を重ねて黒を潰していくんです。

ラジオ出演時にこの技法について聞かれた米津さんは「やりたくなっちゃうんすよね」「細かいことが好きなんですよね」と答えています。

これについて、美術環境にいた経験があるラジオMCも「線で黒を表現するのはなかなか難しい。これが味や深みになっている」と絶賛していました。

また、色彩感覚も見逃せないポイントです。

アルバム「STRAY SHEEP」のジャケットでは幻想的な色使いが印象的ですし、「Pale Blue」では淡い水色を基調に恋に落ちた瞬間をとらえた繊細な色彩表現が光っています。

米津さんの画力の本質は、線の一本一本にこだわる緻密さと、テーマや感情に合わせた色彩コントロールの両立にあるといえるでしょう。

CDジャケットはほぼ全て自分で描き下ろし

知ったときびっくりしませんでしたか?

米津玄師さんのCDジャケットは、ほぼすべて本人が描いているんです。

シングルもアルバムも、ジャケットイラストのほとんどが米津さん自身の手によるもの。

具体的に、本人がデザインしたジャケットを一覧でまとめてみます。

作品名 種類 特徴
diorama アルバム(1st) 本名活動初のアルバム
YANKEE アルバム(2nd) 独特のキャラクターイラスト
Bremen アルバム(3rd) 色彩豊かなアートワーク
BOOTLEG アルバム(4th) ダークで幻想的な世界観
STRAY SHEEP アルバム(5th) 柔らかい色調の羊のイラスト
LOST CORNER アルバム(6th) 描き下ろしジャケット
Lemon シングル シンプルで印象的なレモンの絵
Flamingo シングル 鮮やかなフラミンゴの世界
ピースサイン シングル 僕のヒーローアカデミアをイメージ
Pale Blue シングル 淡い水色基調のイラスト
orion シングル 繊細な線画
KICK BACK シングル チェンソーマン描き下ろし
BOW AND ARROW シングル メダリスト描き下ろし

年々タッチが進化しているのもファンにとっては楽しみの一つですよね。

アーティスト本人がCDジャケットにハイクオリティなイラストを描き下ろしてくれるというのは、改めて考えるととても贅沢なことです。

Flowerwallには20枚のイラストが画集のように収録

2015年にリリースされたシングル「Flowerwall」の初回限定盤には、米津さん描き下ろしの20枚ものイラストがまるで画集のように収録されていました。

価格は1,900円+税と、ラジオMCも「安すぎないですか?」と驚くほどのコストパフォーマンスでした。

米津さんも「採算度外視でやらせてもらってます」と語っていたそうです。

現在はプレミア価格になっており、なかなか手に入らない貴重な一枚となっています。

1枚に5〜6時間かける制作へのこだわり

米津玄師さんのイラストがうまい理由の一つに、1枚あたり5〜6時間という制作時間があります。

これは「Flowerwall」リリース時のラジオ出演で本人が明かしたものです。

ラジオMCから「一個描くのにどんくらいかかるんですか?」と聞かれた米津さんは「5時間6時間くらいかな」と答え、MCが「想像を余裕で超えてきました」と驚く場面がありました。

しかも、Flowerwallにはそのクオリティのイラストが20枚。

単純計算で100〜120時間、線の一本一本にまで魂を込めて描いているわけです。

さらに、米津さんの制作スタイルはまさに「生活≒創作」。

創作活動以外にはほとんど時間をあてず、読書やYouTubeを見る以外は音楽やイラストの制作に没頭しているそうです。

才能だけではなく、1枚に何時間もかける地道な努力と、創作に人生を捧げるストイックな姿勢。それが米津玄師さんの画力を支えている土台なんですね。

米津玄師の絵やイラストに関する話題まとめ

米津玄師さんの絵にまつわるエピソードは数え切れないほどあります。

ここでは、特に話題になった作品やイベントをピックアップして紹介していきます。

ハチ時代はマウスでMVイラストを描いていた

米津玄師さんは2008年から「ハチ」という名義でニコニコ動画にボカロ曲の投稿を開始しました。

初音ミクやGUMI、巡音ルカなどの音声合成ソフトを使った楽曲に、自分で描いたイラストを合わせたMVを公開し、大きな人気を集めたんです。

特筆すべきは、初期の頃はマウスだけでMVのイラストを描いていたということ。

ペンタブレットすら使わず、PCのマウスで緻密なイラストを仕上げていたため、ニコニコ動画では「マウス戦士」というタグがつくほど話題になりました。

代表的なボカロ曲としては「マトリョシカ」「パンダヒーロー」「砂の惑星」などがあり、いずれも楽曲とイラストが一体となった独創的な世界観で多くのファンを魅了しています。

マウスだけで人を感動させるイラストを描いていたという事実が、米津玄師さんの画力の高さを何よりも証明しています。

「結ンデ開イテ羅刹ト骸」は全てマウスで描画

ハチ時代の代表作「結ンデ開イテ羅刹ト骸」のMVは、文字も背景も全てマウスで描かれています。

マウスで絵が描けること自体が驚きですが、それがMV一本分というのですからとんでもないですよね。

このクオリティを見れば「マウス戦士」の異名にも納得です。

アイネクライネのMVは全工程を一人で制作

2014年に公開された「アイネクライネ」のMVは、企画・イラスト・編集など全ての工程を米津さんが一人で手がけたアニメーション作品です。

全編が米津さんによるイラストレーションで構成されており、キャラクターの繊細な表情や背景のディテールには緻密な描写力が光っています。

このMVはYouTubeで3億回再生を突破する大ヒットとなり、1億回再生突破時には米津さん自身が記念イラストをTwitterに投稿しています。

また、2015年にリリースされた「メトロノーム」のMVでは、なんと手描きイラスト200枚を使用した自作アニメーションを制作。

Instagramにはラフ画も投稿されており、線や影の丁寧さから相当な作業時間がかかっていることがうかがえます。

作詞作曲だけでなくMVのイラストまで一人でこなしてしまう。まさに「ワンマンクリエイター」という言葉がぴったりの存在です。

チェンソーマン描き下ろしイラストが大反響

2022年10月、TVアニメ「チェンソーマン」のオープニングテーマ「KICK BACK」の配信リリースに合わせて、米津玄師さんが描き下ろしたジャケットイラストが公開されました。

イラストにはチェンソーマンの胸のスターターロープをマキマが引くという印象的な構図が描かれています。

米津さんは自身のTwitterで「チェンソーマン描かせてもらいました。ありがとうございます」とコメント。

このイラストを見たファンからは「才能ありすぎる」「神絵師ですやん」といった絶賛の声が殺到しました。

なお、楽曲の編曲にはKing Gnu/millennium paradeの常田大希さんが参加しており、モーニング娘。の「そうだ!We’re ALIVE」をサンプリングしたことでも話題になりましたね。

音楽だけでなくイラストでもアニメファンを唸らせる米津さん。チェンソーマンのジャケットは、その多才さを改めて世に知らしめた一枚でした。

メダリストのジャケットでいのりを描いて話題に

2025年1月、フィギュアスケートを題材にしたTVアニメ「メダリスト」のオープニング主題歌「BOW AND ARROW」がリリースされ、ジャケットイラストが話題になりました。

このイラストも米津玄師さん本人による描き下ろしで、主人公・結束いのりが氷上で躍動する姿が描かれています。

米津さんはTwitterで「いのりちゃん描きました」と投稿。

ファンからは「躍動感と溢れんばかりの笑顔がすごい」「こんなにも可愛く描けるなんて」と歓喜の声が上がりました。

米津さんは原作のファンであることも公言しており、原作者のつるまいかださんとの対談も実現しています。

個人的にすごく好きなんですよね、このエピソード。

好きな作品の主題歌を担当して、しかも自らジャケットまで描き下ろすって、ファンとしての愛情が溢れていますよね。

作品への敬意がイラストにもにじみ出ている。だからこそ、ファンの心に響くんだと思います。

かいじゅうずかんは41体収録の本格画集

米津玄師さんは音楽雑誌「ROCKIN’ON JAPAN」で2013年8月号から2015年12月号まで「かいじゅうずかん」という連載を担当していました。

これは米津さんが考えた架空の怪獣を、イラストとテキストで紹介するというユニークな企画です。

2016年12月10日には連載をまとめた画集として書籍化されました。

収録されている怪獣は、雑誌掲載28体に書き下ろし13体を加えた合計41体

B5サイズのカードにエンボス印刷(特殊な凹凸加工)が施されており、怪獣のイラストが立体的に浮かび上がる仕様になっています。

カードの裏面には各怪獣の色や特徴が記されていて、本当に「ずかん」として成立しているんです。

さらにCD付属で、新曲「love」も収録されています。

その後キャンバス地ハードカバー仕様の新装版も発売されており、イラストレーターとしての米津さんの才能が詰まった一冊といえますね。

音楽家の「ついでの画集」ではなく、41体もの怪獣を1体ずつ丁寧に描き上げた本格的なアート作品です。

ルーヴル展に荒木飛呂彦と並んでイラスト出展

2016年7月、六本木・森アーツセンターギャラリーで開催されたルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」に、米津玄師さんが参加しています。

米津さんは公式イメージソングを提供するとともに、描き下ろしイラスト「ナンバーナイン」を出展しました。

この展覧会には「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦さんや「ピンポン」の松本大洋さんなど、日本を代表する漫画家・イラストレーターの作品も展示されていたんです。

……すごくないですか、これ。

子供の頃から漫画家に憧れていた米津さんが、日本を代表する漫画家たちと肩を並べてルーヴル展に出展するなんて。

会場では米津さんのイラストを使ったスカーフ、2WAYバッグ、マグカップなどのオリジナルグッズも販売され、大きな反響を呼びました。

荒木飛呂彦さんや松本大洋さんと同じ舞台に立つ——それ自体が、米津玄師さんの画力がプロのイラストレーター・漫画家レベルであることの何よりの証明です。

大塚国際美術館にLemon陶板が常設展示

米津玄師さんの出身地・徳島県にある大塚国際美術館に、「Lemon」のCDジャケットを再現した特大陶板が常設展示されています。

展示開始は2019年7月30日。

サイズは93×93cmの特大仕様で、米津さん自身が描いたジャケットイラストがそのまま陶板として再現されました。

陶板の最大の特徴は退色劣化しないこと。

つまり、2000年先の未来までこのままの色と形を残すことができるんです。

展示場所は大塚国際美術館のシスティーナ・ホール。

ここは2018年末のNHK紅白歌合戦で米津さんが「Lemon」を生中継パフォーマンスした場所でもあり、ファンにとっては聖地のような存在ですね。

この陶板は「多くの方々からLemonを大切に育てていただいたことへの感謝の形」として制作されたものだそうです。

音楽作品のジャケットが美術館に常設展示される——それは、米津玄師さんのイラストがアート作品として認められている証にほかなりません。

米津玄師の絵がうまいことに関するまとめ

  • 母親が美術教員免許を持っており、幼少期から絵に親しんでいた
  • 音楽活動以前は漫画家を志望していた
  • 大阪芸術大学付属大阪美術専門学校イラストレーションコースに入学し約1年で中退
  • 宮崎駿監督とエドワード・ゴーリーから大きな影響を受けた
  • 画力の特徴は繊細な線画表現と独特の色彩感覚
  • CDジャケットはシングル・アルバムともにほぼ全作品を自分で描き下ろしている
  • イラスト1枚に5〜6時間かけるこだわりの制作スタイル
  • ハチ名義のボカロP時代はマウスだけでMVイラストを描き「マウス戦士」と呼ばれた
  • 「アイネクライネ」MVは企画・イラスト・編集を全て一人で手がけた
  • 「メトロノーム」MVでは手描きイラスト200枚を使用
  • チェンソーマンOP「KICK BACK」のジャケット描き下ろしが「才能ありすぎる」と話題に
  • メダリストOP「BOW AND ARROW」では主人公いのりのイラストを描き下ろし
  • 画集「かいじゅうずかん」では架空の怪獣41体を収録
  • ルーヴル美術館特別展に荒木飛呂彦らと並んでイラストを出展
  • 大塚国際美術館に「Lemon」ジャケットの陶板が常設展示されている

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